校則見直しについての生徒総会
朝晩は冷えますが、お昼はすっかり春の温かい日差しが差し込みます。
校門の前にある桜のつぼみも徐々に膨らみはじめ、新しい季節へ期待に胸が高まります。
〈校門の桜のつぼみ>
花が咲く頃には新入生が入学していることでしょう。
さて、本日午後、生徒総会が開催されました。
感染症対策のため、生徒会室と1,2年各教室とをオンラインでつないでの全校参加です。
議題は「校則の見直し」について。
〈生徒会と校則見直し委員会のメンバー>
〈校則改正へのプロセスを全校に説明しています〉
髪型(ツーブロックやハーフアップ)の是非、上履きの規定などについて、これまで多くの意見が集まりましたが、話し合わなければならないポイントが多く、これらについては次年度に申し送って継続的に考えていくことになりました。
そこで、今回は困っている人の多かった「靴下の色」に関する見直し委員会案についてのみ投票が行われることになりました。
今まで靴下は「白」1色のみでしたが、「白」「黒」「紺」の3色を可とする改正提案が示されました。
改正提案の理由は以下の3点です。
①保護者の負担を減らすため。 ②SDGsの視点から、買い換えを減らし,ものを大切にするため。 ③白・黒・紺と限定するのは、統一感を持たせるため。 |
賛成意見としては、
「やはり白は清潔感のある色だが、すぐに汚れてしまうので不便だと思う。」 「サイズが大きくなると無地の白い靴下が売っていない事も多く困るときがある。白は汚れも目立ち洗っても落ちないので靴を脱いだ時に逆に不潔に見える事もあると思う。」 など |
反対意見としては、
「今のままでいいと思う。清潔感があるから。」 「統一感がなくなる。服装は靴下も含まれると思うので、制服は指定しているのに靴下は自由は理に叶ってないと思う。」 など |
生徒たちはそれぞれの意見に目を通し、意見交流を行い、考えを深めていきました。ジェンダーやSDGsの観点からの意見もあり、生徒にとっても教員にとっても、とても有意義な総会となりました。
〈クラス設置モニターを見ながら真剣に考える様子〉
〈どのクラスでも展開された活発な意見交換〉
多くの生徒がMeetを通して意見や質問をしていました。
〈生徒のタブレットに表示された投票画面>
投票はタブレットから賛成、反対いずれかを選択し送信する方法で行われました。
今回の校則改正案が可決された場合には、改正案を校長先生に提出して承認を求めます。
集計結果は後日お知らせとなります。
今回の校則を見直すこと、しっかりした手続きを取って改正していく経験を通して、生徒会において自治を行っていくことの意義を感じることができたのではないでしょうか。自分たちでも生活しやすい社会をつくっていくんだという意欲を持ってより良い学校づくりを目指してほしいと思います。
成人年齢が18歳へ引き下げられ、社会へ参画する年齢が早まり、ますます「社会のなかのひとり」という感覚を身につける必要があります。「自分はこういう世界を望んでいるんだ!」と意思表示することで自分の人生を受動的ではなく、能動的に生きてくれることを望みます。